Motionnetは、行いたい制御に応じたローカルデバイスを通信ライン上に接続して構成します。
G9205A は16点のI/O端子を有している、「ポート間通信」機能付きI/O制御ローカルデバイスです。
G9205Aのポートについて
MotionnetではI/Oを8点単位でまとめて1つの「ポート」として管理しています。
G9205Aは「ポート」を2つ有しており、入力/出力の選択を2ビット単位(一部4ビット単位)で設定できます。
BMD端子の設定により、I/O端子の入力/出力を選択できます。
(なお「ポート間モード」の時には、「デバイス番号」が奇数のLSIは、「デバイス番号」が偶数のLSIとは入出力方向が反転し、上記と逆になります。
そのためペアとなるG9205A同士は、BMD設定を同一にする必要があります。)
G9205Aの各I/O端子は、G9001A内にある「ポートデータエリア」の各ビットに対応します。
「ポートデータエリア」と、I/O端子や「ポート」の対応詳細についてはG9002Aの記事をご参照ください。
[G9002A特集記事]
なおG9205Aにおいては、G9002Aとは以下の点が異なりますので、ご留意ください。
・入力/出力の選択方法が、異なる(上記参照)
・ポートは、「ポート0」・「ポート1」の2つのみ(「ポート2」・「ポート3」は存在しない)
G9002AとG9205Aの主な比較
機種名 | I/O点数 | 通信モード | パッケージ | 外形寸法(モールド部) |
---|---|---|---|---|
G9002A | 32点(ポート数:4) | センター制御ノーマルモード | 80pin QFP | 12 x 12mm |
G9205A | 16点(ポート数:2) | センター制御ノーマルモード センター制御ポート間モード センターレスポート間モード |
48pin QFP | 7 x 7mm |
またG9205Aには、G9002Aと同様の制御をおこなえる(ノーマル)モードのほかに、
G9205A同士でペアを組み相互間での「I/O通信」ができる「ポート間通信」モードがあります。
「ポート間通信」モードは、(センター制御ポート間)と(センターレスポート間)の2種類あります。
各モードの詳細を以下で説明します。
G9205Aの通信モード
1.「センター制御ノーマルモード」
G9001A(センターデバイス)から制御する通常のモードです。
他のローカルデバイス(G9002Aなど)と同じように制御できます。
G9001AとG9002Aで行う「I/O通信」と同様の制御を行えます。
2.「センター制御ポート間モード」
G9001Aが制御しているライン上でG9205A同士が直接データ授受します。
ローカル側同士でI/O情報をやりとりしたい場合に便利です。G9001Aからは入力の読み取りのみ可能です。
G9001Aが通信を制御しますが、
出力内容の制御はペアを組んだG9205Aへの入力により行います。
3.「センターレスポート間モード」
G9205A同士だけでデータ授受するモードで、他のデバイス(G9001Aなど)は、接続しません。
省配線環境を手軽に構成することができます。
G9001Aなしで通信を制御します。
出力内容の制御はペアを組んだG9205Aへの入力により行います。
※各LSIの仕様など詳細は、該当するマニュアル・取扱説明書をご参照ください。