G9006を搭載したユーザー評価基板の 無料 貸出サービスを行っております。
従来のMotionnetシステムに新しい機能拡張を実現する、G9006を実際にお試しいただけます。
ぜひお気軽にご利用ください。
仕様
・既存のMotionnetシステムに接続して動作が行えます。
・お客様が使い慣れたCPUをご用意ください。
・G9006には4線式シリアルインターフェースで制御してください。
・4線式シリアルインターフェースは20MHzまで対応します。
・電源は基板上のUSBコネクタ、もしくはお客様のCPU基板から供給します。
Motionnet制御 | G9006 (NPM) |
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RS485 | SN65HVD1176(TI) |
供給電圧 | 5V |
基板サイズ | 58mm X 57mm (LANコネクタ除く) |
G9006評価基板を使用した応用例 (※貸出品ではありません)
AD/DAコンバーターの接続例
ADコンバーター制御事例(左)
DAコンバーター制御事例(右)
いままでもG9004Aを使用することでMotionnetにAD/DAコンバーターを接続することは可能でした。
ただ、G9004Aの制御にはデータ通信が必須で、ADコンバーターの読み出しや、DAコンバーターへの書き込みといった、単純な動作の繰り返しであっても 結構面倒な処理が必要でした。
これに対し、G9006を使うことで、AD/DAコンバーターの扱い方は劇的に簡略化できます。
G9006を使用する際はローカルCPUによる制御が必須ですが、どちらのサンプルも百円程度で購入できる安価なワンチップマイコンを利用しています。
これらを利用することで、MotionnetシステムのセンターLSIを制御するCPUは、G9001Aの内蔵メモリをアクセスするだけでAD/DAコンバーターの制御が可能になります。
注:上記画像には電圧を表示する7セグメントLEDがありますが、サンプル資料内では省略されています。
PCD2112の制御例
PCD2112制御事例
G9006を制御するローカルCPUがあることで、ローカル側での複雑な処理も可能になります。
従来よりG9004Aを使用することでPCLやPCDの遠隔制御は可能でしたが、PCD2112のようなシリアルバスしか持たないLSIの制御は困難でした。また制御にはデータ通信が不可欠で、ソフトウェアは複雑になりがちとなり デバッグの作業量も膨らんできます。
上記サンプルはPCD2112をデータ通信無しで制御する事例です。
サンプルではG9006とFMC32を接続しています。
FMC32にはPCD2112とPICマイコンが搭載されており、このPICマイコンでG9006の制御を行っています。
※PICマイコン内のソフトを書き換えているため、FMC32としての機能は失われています。
G9006側のPICマイコンは、G9001Aに内蔵されているメモリの一部をG9001A側のマイコンと共有するイメージで運用しています。
注:上記サンプル内のPICマイコン用ソースコードは、コード量が若干多いためmain関数のみの記載です。
I/O通信のリアルタイム監視
I/O通信はサイクリックに繰り返されています。
このI/O通信で転送されているデータに変化があったことを容易に知る方法として、G9001Aのポート変化割り込み機能があります。
この機能を使えば、特定のポートデータの内容に変化があったことは検出できますが、同じポートで短時間内に発生した連続変化の把握が困難であることや、どの程度の間隔で変化が繰り返されるのかといった時間的な情報は得られないといった欠点があります。
これを補うためG9006には、機能を拡張したポート変化割り込みが備わっています。
この機能を確認するためのシステムが上記の画像です。
上下2段構成になっており、上段がG9006ユーザー評価基板で、下段は市販のFPGA基板です。
全てのポート変化情報を漏れなく取得するには、比較的高性能なCPUを必要としますが、今回はFPGAで代用しました。
一例として、このシステムを使用して 弊社のMotionnetデモ機 (動画) のシリアル通信を観測し、得られたデータを紹介します。
デバイスアドレスごとの各ポートの変化推移と、前回の変化からの相対時間が記録されています。
(G9006自体の時間管理は、電源投入時からの累計時間です)