磁気式カウンターバランス gLESS (シャフトモーター垂直軸使用時の落下防止)

シャフトモーターを垂直方向(Z軸)で使用する際の問題点

・電源OFF時に保持力がないので最下点まで落下する。
・現状位置を維持するだけでも保持のために推力が必要コイル発熱につながる。
大型のシャフトモーターを選択する必要がありコストアップになる。

⇒ 重力をキャンセルする、「カウンターバランス機構」が必要となります。


垂直方向(Z軸)対策として、磁気式カウンターバランス〖gLESS〗をご提案します。
磁気の特殊配列を利用した、磁気式カウンターバランスは、Z軸ユニットをご検討の方に最適です。

特徴

・非接触により安定した動きとメンテナンスフリー

・可動範囲の発生推力がばねと異なりほぼ一定で、モーターの安定した動作が可能

・マグネットの特殊配列を採用することで外側への磁束漏れが、極小になるためシャフトモーターや磁気式エンコーダの近くでも配置可能

・モーターサイズを小型にできるため、コストダウン、省エネ効果が大きく期待できる

ラインアップ・仕様

  GLS-130 GLS-180 GLS-260
ステータ径 Φ13 Φ18 Φ26
推力 2.66N 6.1N 19.6N
稼働ストローク 40mm 40mm 40mm
ラジアル荷重 60N以下 120N以下 200N以下
質量 65g 140g 320g
ロッド質量 15g 56g 92g
動作保証温度 0~40℃
動作保証湿度 85%RH以下(結露無きこと)
保存温度 -20~60℃
保存湿度 85%RH以下(結露無きこと)
漏れ磁束密度 30mT以下

  GLS-130 GLS-180 GLS-260
[A] ロッド長 140mm 140mm 150mm
[B] ステータ長 65.5mm 65.5mm 75.5mm
[C] ストローク上限 60.5mm 60.5mm 55.5mm
[D] 15mm 15mm 20mm

資料ダウンロード

垂直方向自重キャンセル(重力補償)の種類と比較

  gLESS 他社マグネットスプリング ばね エアーシリンダ カウンタウェイト
非接触
サーボ制御の安定性
高速運転
位置による発生推力の変化 ◎(変化なし) ◎(変化なし) ☓(変化あり) ☓(変化あり) ◎(変化なし)
経年変化 ◎(変化なし) ◎(変化なし) ☓(変化あり) ☓(変化あり) ☓(変化あり)
メンテナンス性(耐久性)
磁束漏れ ◎(なし) ☓(あり) - - -
組込みやすさ
コンタミ性
コスト
ストローク対応

紹介動画


gLESSの特徴を紹介した動画です。

アクチュエーター事例


スケールレスシャフトモーターとgLESSを組み合わせたZ軸の先端に、
アイカムス・ラボ社の超小型シリンジを装着したアクチュエーターです。

 

X/Y/Zはシャフトモーターで駆動し、Z軸にはgLESSを搭載しました。
Θテーブルはマイクロ・テックラボラトリー社のμDDモーターを使用しています。